
海外FX歴8年以上の筆者がゼロカットシステムとは何かから注意点まで解説します!
- ゼロカットシステムとは、口座残高以上の損失が出ても、損失を業者が負担してくれる制度の事
- ボーナスがある場合、ボーナスが損失補填にあてられる
- 業者によって、ゼロカットが発生するタイミング・条件が異なる
- ゼロカットシステムを悪用すると、口座凍結や出金拒否をされる事がある
- 国内FXには、ゼロカットシステムがない
- ゼロカットシステムがある海外FX業者でおすすめは、Gemforex
ゼロカットシステムとは?
ゼロカットシステムとは、相場の急激な変動などによって口座残高以上の損失が出た際に、その損失額を業者が負担してくれる制度のことです。
海外FX取引所は、ほぼ全ての取引所がこの「ゼロカットシステム」を採用しています。
ゼロカットシステムは借金が発生するリスクを抑えてくれる非常にありがたいシステムです。
ゼロカットシステムがないと、あまりにも怖くて海外FXはできません。
なぜ、ゼロカットシステムがないと海外FXは恐ろしいのかというと、「追証」が発生するリスクがあるからです。
追証とは
通常FXでは、証拠金をFXの取引所に預けて取引をおこないます。
レバレッジはFX取引所が貸している架空のお金であるため、このFX口座の証拠金が損失により一定以上減ってしまうと、当然、補填をしなければなりません。
その際に、FX会社から証拠金の追加の入金が求められます。つまり、FXの取引に使う証拠金が不足しているため、『追加でFX口座に入金してください』ということをFX取引所から伝えられます。
これがFXの「追証」です。
追証が発生すると、FX取引所に入金をしなければいけません。
もし、追証を支払えないとなると・・・借金になってしまいます。
万が一追証が発生してしまった時の対処法は以下の通りです。
- ADR(裁判外紛争手続き)を利用する
- 証券・金融商品あっせん相談センター(FINMAC)を利用する
- 金融機関に連絡し分割払いの交渉をする
- カードローンを利用する
- 自己破産
上記の様な対処法がありますが、どれもかなり困難な事には変わりがありません。
追証を喰らわないためにも、FXをする上でゼロカットシステムは必須だという事がわかります。
ゼロカットとロスカットの違い
ロスカットとはFX業者が執行する強制的な損切りのことです。
自身の判断でする損切りとは意味が違うので注意しましょう!
海外FX業者毎に「証拠金維持率がX%以下になったらロスカットが発生する」という、証拠金維持率を基準にロスカットのルール定めています。
ロスカット水準(=強制ロスカットになる証拠金維持率)が低いほど、ギリギリまで強制的にポジションが決済される事がないので有利です。
ロスカットは、FX会社が執行する強制的な損切りの事です。
ゼロカットは、ロスカットが間に合わずに、証拠金以上にマイナスが発生した時に、損失を0にするシステムの事です。
ゼロカットシステムが適用される流れ
ゼロカットシステムが発生する流れを見ていきましょう。
ゼロカットシステムが適用される流れ
- 口座残高以上の損失が発生する
- 損失分とボーナスが相殺される
- ボーナス分と相殺し、それでも口座残高がマイナスである場合、ゼロカットシステムが適用される
この様な流れでゼロカットシステムは適用されます。
ボーナスを持っている場合、損失の補填にボーナスが使われます。
損失が18万円出た場合、口座残高はマイナス18万円になります。
この場合のゼロカットの発生の仕方として、証拠金0円、ボーナス2万円になります。
初期 | 18万円の損失発生時 | ロスカット発生後 | |
証拠金額 | 10万円 | -8万円 | 0万円 |
ボーナス額 | 10万円 | 10万円 | 2万円 |
もしボーナスからマイナス残高に補填をしても、まだマイナスが残っている場合、マイナス分が補填され口座残高は0になります。
ゼロカットシステムのメリットとデメリット
ここからは、ゼロカットシステムのメリットとデメリットについて解説していきます。
ゼロカットシステムのメリット
ゼロカットシステムの主なメリットは以下の2つです。
- 追証のリスクがない
- ハイレバレッジを思う存分利用できる
それぞれを解説していきます。
追証のリスクがない
ゼロカットシステムがある一番のメリットと言えます。
ゼロカットシステムがある事で、万が一追証が発生した場合でも、追証を請求される事はありません。
追証分は海外FX取引所が補填してくれます。
2015年1月15日に起きた、「スイスフランショック」では、わずか数10分間で、通貨の価格が40%の下落しました。
この暴落は歴史的に残るほど大きなショックを与えましたがそれ以上に国内FX業者を利用していた人たちの多くが証拠金を超えて損失が発生しました。
FX会社が投資家たちに返済を求める裁判も引き起り、追証のお金が払えきれずに、自己破産した投資家も少なくありません。
世界では「○○ショック」と呼ばれるような経済崩壊が起きています。例えばスイスフランショック、アップルショック、トルコリラショックなどはまだ記憶に新しく、これらは2年〜5年に一度の頻度で起こっています。
これらのタイミングに巻き込まれてしまうと追証を支払わなければいけないという事態に陥ります。
上記の様な、相場クラッシュが起きると一瞬で多額の借金を抱えてしまう可能性があります。
ハイレバレッジを思う存分利用出来る
海外FXの一番大きなメリットがハイレバレッジという点になります。
国内FXの最大レバレッジが25倍である事に対して、海外FXではレバレッジの制限はなく、レバレッジを1000倍に設定している会社も多く見受けられます。
この様に高いレバレッジは、大きな利益を生み出す可能性をもっていますが、その分大きな損失が発生するリスクもあります。
口座残高以上にマイナスが発生する様では、思う存分ハイレバレッジを利用する事は出来ません。
しかし、ゼロカットシステムがあれば、どれだけマイナスが発生しても口座に入れている資金分のみになるの、ハイレバレッジを利用する事が出来ます。
ゼロカットシステムのデメリット
ゼロカットシステムのデメリットは以下の2点になります。
- 追証を請求してくるリスク
- ゼロカットシステムの悪用で口座凍結
それぞれを解説していきます。
追証を請求してくるリスク
基本的には、ゼロカットシステムを採用していれば、追証を請求される事はありません。
しかし、万が一には、ゼロカットシステムを採用しているのに、追証を請求してくる事があります。
これは、実際に過去に発生した事があるからです。
ゼロカットシステムがあっても追証が発生した事例
スイスフランショックとは、スイス国立銀行の為替介入を停止したことで一瞬で2000pips以上スイスフラン価格が暴落したことです。
スイスフランショックは午前10時のことでしたので個人投資家やサラリーマンで副業としてfxをやっている方は対応出来ない人が多数いました。
この時に、FXDDでは追証なしの0カット制度を導入していると明言していたにも関わらず追証が発生してしまいました。
FXDDではハイレバレッジを提供していた為、数多くの人に大きな追証が発生しました。
ゼロカットシステムを採用していて追証なしというのであればスイスフランショックが起こったらマイナス残高の保護をする必要があります。
しかし、海外FX会社FXDDでは諸説ありますが追証を発生させてしまったとのことです。
ゼロカットシステムの悪用で口座凍結
ゼロカットシステムを悪用したトレードと見なされた場合、ゼロカットが適用されずに、口座凍結をする事があります。
ではゼロカットを悪用したトレードとはどんなものがあるのでしょうか?
- 他の取引所との両建て
- 窓開けや指標の発表じのみを狙ったトレード
ゼロカットシステムは取引所が損失をカバーしてくれるシステムです。
この点を悪用したトレードは、厳しく処罰されます。普通にトレードしている分にはないので、安心しましょう。
国内FXにゼロカットがない理由
ゼロカットシステムがあり、追証が発生しないのは、海外FX業者だけです。
国内FXでは、口座残高以上のマイナスを発生させてしまうと追証が発生してしまいます。
万が一追証が発生した場合、FX会社から一括返金が求められます。
マイナス残高(借金)の支払いの催促で終われば問題ありませんが、財産の差し押さえなどに至ってしまうケースもあります。
海外FXに慣れている人は、追証に馴染みがありませんが、国内FXをやっていると、常に追証があるので気をつけましょう。
国内FX取引所がゼロカットシステムを採用せず追証制度をとっているのは、証券取引法でや日本証券業協会の自主規制で顧客の損失補填が禁止されているからです。
誤発注やシステムトラブルによる顧客の損失については補償が認められています。
追証なし、ゼロカットシステム採用の海外FX取引所3選
ここからは、ゼロカットシステムを採用している海外FX業者でおすすめランキング3選を紹介します。
1位:Gemforex
Gemforex詳細 | |
最大レバレッジ | 1000倍 |
金融ライセンス | ニュージーランドFSP |
入出金手数料 | 無料 |
ボーナス | 口座開設ボーナス:5,000円〜30,000円 入金ボーナス:100% |
Gemforexは、2010年に設立された海外FX業者。
ボーナスなどのキャンペーンが豪華ん事がきっかけで日本で人気が急上昇しました。
レバレッジ1000倍で最大500万円までのボーナスが利用出来る為、ゼロカットシステムと非常に相性が良い海外FX業者となっています。
- 口座残高がマイナスになったら発動
- ボーナスがある場合は、ボーナスから補填
- ゼロカットの執行条件は60分以内
- ポジションを持っている時は入金が損失の補填に充てられます
2位:XM
XM詳細 | |
最大レバレッジ | 888倍 |
金融ライセンス | セーシェル諸島(FSA)の金融ライセンス |
入出金手数料 | 10000円以上で無料 |
ボーナス | 口座開設ボーナス5000円 入金100%ボーナス(上限5万円) |
海外FX業者の中でも、創立が2009年と老舗の海外FX業者の一つであるXMは、誰でも貰えるボーナスキャンペーンが充実しています。
日本語でのサービスも充実していて初心者でも始めやすい環境が整っています。
日本国内で利用者が圧倒的に多い事から、ゼロカットシステムが発動せず、追証が請求されるなどのトラブルの心配はないでしょう。
初心者の方が安心してゼロカットシステムを利用出来るのがXMです。
- 口座残高がマイナスになったら発動
- ボーナスがある場合は、ボーナスから補填
- ゼロカットの執行条件は入金
- ポジションを持っている時は入金が損失の補填に充てられます
3位:FXGT
FXGT詳細 | |
最大レバレッジ | 1000倍 |
金融ライセンス | セーシェル諸島(金融ライセンス番号:SD019) |
入出金手数料 | 手数料無料 |
ボーナス | 口座開設ボーナス10000円 入金100%ボーナス(上限7万円) |
FXGTは海外FX業者の中でも、最も魅力的なサービスを展開している次世代向けの、ブローカーです。
暗号資産等に対応し、画期的なサービスを豊富に展開しています。
FXGTの最大の特色である仮想通貨は、ボラティリティが為替よりも圧倒的に激しい事から、ゼロカットシステムがなければ、簡単に追証が発生してしまいます。
仮想通貨FXをするなら、ゼロカットシステムがあるFXGTがおすすめです。
- 口座残高がマイナスになったら発動
- ボーナスがある場合は、ボーナスから補填
- ゼロカットの執行条件は入金
- ポジションを持っている時は入金が損失の補填に充てられます
海外FXゼロカットシステムのまとめ
ここまでゼロカットシステムは何なのか、注意点やおすすめの海外FX業者について解説してきました。
ゼロカットシステムがあれば、追証が発生する事がなく、借金のリスクもないですが、なるべくゼロカットシステムが発動しない様な取引をする様に心がけましょう!
また、ゼロカットシステムの盲点をつく様なトレードをして規約違反にならない様に注意しましょう!
ゼロカットシステムがある海外FX業者を利用したい方には、Gemforexがおすすめです。